今から32年前にこの車は作られた。ひゃあー、そんなになりますか。そりゃそうだ。ラジオの下についている8トラがそう主張する。若い人は知らんだろうなぁ~。
雨の中をドライブしたのだが、よくも悪くも日産車だった。この当時の日産車はシフトフィールが最悪だった。冷えてるとまさに叩きこまないと入らないし、暖まるとゴリッという感覚が伝わる。細いウッドハンドルでアシストのないクソ重いハンドルを切ると肘が上がる。腕全体で操作しないと追いつかない。L20エンジンはなにか重い物を回しているかのような回転の鈍さ。ウエットのせいか足回りはおぼつかなく、神経質な挙動を見せる。
なんやいいとこなしのようだが、それこそがいいところなのだ。現代の車じゃ体験できないこのフィーリング。ロードノイズは容赦なく入ってくるし、乗り心地は悪い。しかし、この長いボンネット越しの風景はいやに懐かしい。当時の車は個性を持っていた。今で言うと欠点になるかもしれないが、それをもひっくるめて認めてしまえば、これほどステキなことはない。恋は盲目とはよく言ったものだ。
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