古いものもいい

アウトビアンキA112が修理にやってきた。とうの昔に生産中止された車だが、根強い人気があるようだ。しかし、個人的にはいいイメージがない。全盛期の頃に壊れまくっていたからだ。このクラスの車は昔から人気があったが特に「ローバーミニ」「アウトビアンキA112」「フィアットパンダ」は、オンボロ3兄弟であった。(あくまで個人的意見です) 

症状が出ないため試乗に出た。あまりいいイメージを持っていないため遠くには行きたくない。しかし、ちょうどほかにも寄るところができたので結構走らなくてはならない。しょうがない。チョークを引きエンジンをかける。豪快な音質だが心地いい響きではない。暖まっていないエンジンはドロドロと不安定なアイドリングを続ける。カルロ・アバルトによってチューニングされた70HPを誇るエンジンだが、乗った感じでは国産660ccクラスと大差ないように思われた。当時としては豪華だった装備も今では当たり前。立て付けが悪く走るとそこらじゅうから異音を発する。おまけに触媒の位置が異様に低くちょっとの段差でもガリッと擦ってしまうし、3速では必ずギア鳴りがした。ブレーキはプアーですぐ根を上げてしまいそうだし、キーキーとやかましい。バイパスでは80km/h以上出す気にもなれない。

なんだいいとこなしじゃないかと思われるだろう。最初はホントにいいとこなしだった。途中で引き返して車を替えて行こうかと思ったくらいだ。少しとはいえ走り込むほどに壊れるんじゃないかという不安はかき消された。結構走ってくれるのだ。ガーガーというエンジン音にも慣れ、低いギアで引っ張ると心地いい加速感が味わえる。ガタピシいうダッシュもご愛嬌。タイトなシートがその気にさせてくれる。国産車のように絶対的信頼感はないので常にメーターを確認しつつ走行する。それがいい緊張を生む。国産車じゃ居眠りをしてしまいそうだ。旧車好きな人の気持ちが少しわかるような気がした。デキの悪い子ほどかわいいみたいな感覚だ。(ちょっぱーみたい) 手はかかるけど手放せないという気持ちも少し理解できる。こういう車を大事に長く乗って欲しいものだ。

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