実録 ”途方に暮れる”

途方に暮れる 【とほうにくれる】
方法や手段が尽きて、どうしてよいかわからなくなる。「道に迷って―・れる」

久々にこの言葉を実感しました。(道に迷って∼はいつものことだ)

昨日の写真を撮り終わった後、車1台分の車幅の道でUターンを始めた。カウルがついているようなバイクはハンドルの切れ角が少なく、やたら切り返さないとUターンできなかったりする。そんな時に事件は起きた。 :shock:

すとん・・・

エンストである。ここまでならヘラヘラ笑っていられるが、Uターンの途中となると話は別だ。頭では既に前輪の未来の軌跡を追って体にこう動けよと指示を出している。しかし、ギアが入ったままエンジンが止まったバイクはテコでも動かない。おっとととと・・・。だんだん右へ傾いてゆくTRX。乾燥でも200kgある車体が斜めになるほど体にかかってゆく。腕で足でどんなに抵抗しようとダメだ。スローな動きからだんだん速度を上げてゆく。

ぐわちゃ・・・

もう頭の中では走馬灯のように最悪の展開がめぐっている。カウルは割れ、ミラーには引っかき傷。マフラーの角はひしゃげ・・・<以下省略>・・・。とりあえず、道路を塞いでいるこの赤い物体をかわさなければ・・・と気づく。世間体を燃料に火事場のバカ力が発動! ほとんど腕だけで起こしてしまった。(右から起こしたのでスタンドをかけるのに苦労したが・・・)

しかし、バイクは起きたのに道路に光る物体が・・・。そのとき、無常にもZEROクラウンの左前輪が光る物体を踏みつけていった・・・。(忘れんぞ!クラウン)

こころの洗たく日記 『家宝は寝て待て?』

先週、このような話を読んでいたので、光る物体がブレーキレバーだと気づくのに時間はかからなかった。 :lol:

ここで状況を整理しよう。現在位置は、広島県三原市付近。自宅まで約100km以上の地点。どうやって、フロントブレーキなしで帰れよう。ちんたら2号線で帰るとしても多少なりともパワープレー?も必要だし、緊急時のパニックブレーキもないとは限らん。なんとかして、レバーをつけなければ! (と思う前に誰かを呼んで救助してもらおうかと思ったが、悪い悪くないの前にあまりにみっともないのでこの案はボツ)

とりあえず、無人の駐車場に移動。やはり、歩く速度で移動しても止まらない車体。いかんぞいかんぞ。とりあえず被害状況を把握。走馬灯の絵とは裏腹にまるでダメージなし。カウル、ミラー、ウィンカー等外装パーツには傷1つない。サイレンサーの角とハンドルバー、ブレーキレバーで車重を支えた模様。出来事自体はあまりに不幸だが、なんてツイてるんだ!(複雑な胸中)

根本からポッキリ・・・ああ無常・・・MMRTショートレバー風仕立て

落ち着いてきたところで、車載工具を出し、折れた部分を取り外す。折れたハート・・・レバーの調整ダイアルを取ってネジ止めしようと思ったが、リベット外れず。考えろ考えろ。よくある話でプライヤーがレバーに見えてきた。中心の支点を取外し、こねくり回してなんとか固定。試しに握ってみるといくら固く締め付けていても力を加えるほどレバーだけがハンドルバーに寄ってくる。これではだんだんブレーキが利かなくなるではないか。針金とかでぐるぐる巻きにするのがいいんだが・・・。観光地とかだと結構針金が転がっているもので、何度か助けられたことがある。駐車場を一回りしても見つからない。むむ、さすがお寺さん。お掃除行き届いてますねぇ。駐車場を少し下ると「こちらが駐車場です」という看板あり。むふふ、針金で固定してまんがな。管理人さん、すいません。生死に関わるんです。少し針金を分けてください。と心でお願いして頂戴する。レバーにぐるぐる巻いてなんとか急場をしのぐことに成功。これも仏の御心のおかげか?

ソロツーリングは自由勝手気ままでいいものだが、降りかかるトラブルをすべて自分が受け止めることをすっかり忘れていた。スペアレバーにタイラップ、ガムテープは必需品だと胸に刻んでおこう。(なむ∼)

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