実は私、大昔に製造業の生産技術に在籍していたことがあります。バブル絶頂期でしたので、平均でも200時間/月の残業をしておりました。環境は劣悪でしたが、今から思えばなかなかいい経験をさせてもらいましたよ。
仕事の内容は大まかに言えば、
- 営業が取ってきた製品の受注依頼に対し製造工数を見積
- 相見積に打ち勝ち、製品受注
- 生産予定数から製造ラインの設計
- 製造機械の発注
- その間、製品の試作品を製作し、納入
- 現場と一緒に製造ラインをレイアウト
- 立ち上げ
当然、コレが複数かぶります。省力化を狙ってロボットなんか導入したら、もう火の車(体力的にも予算的にも)でしたねー。
責任重大なんですが、ラインを組むのが面白いんですよ。例えば、受注した製品が10,000個/月だったとします。ひと月の稼働日数は20日と決まっていたので、500個/日。つまり、62.5個/h。要するに57.6秒に1個できればいいわけです。工数から1個製造の時間が出るので、ラインは○人編成とか決まります。で、時間内に作業するには、ロボットか、専用機か、手作業かとなるわけです。(単価の問題もありますが・・・)
面白いのが、何人編成であっても一番作業のかかる人のタイムで製造個数が決まるという点。4人編成で、作業時間が各々10秒・10秒・10秒・57.6秒だとすると500個/日しかできません。だったら、30秒・57.6秒の2人編成でも同じってことです。だから、作業時間は各人均等にしないと作業者が遊んだり、製品が出来過ぎてスムーズに流れなくなったりするわけですよ。
まぁ面白いんですが、日常生活ではあまり役に立ちません。 役に立つのは、レイアウトです。ラインのレイアウトはレイアウト図を元に行われます。要するに地図ですな。製造ラインの予定地の実寸を測定し、程よい縮尺で図面を引く。そこに入れる機械も測定し、型紙を作る。こうするとあれこれ図を描かなくても、予定地の地図の上で型紙を移動するだけでいろんな案をひねり出せるわけですわ。
模様替えする部屋やそこに置く家具を事細かに測定し、図面を引く。これで模様替えの準備はOKです。保存しておけば次回の模様替えにも役立ちますよ。
さてさて、どうしようかな?
コメント
まだ、そんな生活してます。
さすがに 月200Hも残業してませんが・・・
そろそろ、春ですね。でもウェアーが入らない・・・
おお、これはこれは現役「生技」の人、いらっしゃい。
バブルがはじけて以来、残業制限はきびしいらしいですね。(噂に聞きました)
こっちは「花粉症」が・・・。